東京

 こんなに沢山の人がいるのに、どうして人間らしい温もりが見えないんだろ。雑踏の中、一人たたずんでみる。ぼーっとマンウォッチング。渋谷で。車、人、高層ビル。見えるものはそんなものばかり。風、空、空気。見えないものが見える田舎が懐かしく想われる。東京にいると、一人というものがよくわかるというが、ほんとにそうだと感じた。乾ききった空気のような人ばかり。冷たい視線。表面だけの笑顔。目の奥は、別人。都会に疲れ、田舎にかえる人たち。なんだかよくわかる。田舎があるのって・・一番贅沢なことなのかもしれない。