都会でしかできないこと

 地方出身の私にとって、自分の人生におけるキャリアを積んでいくためには、田舎にいては出来ないことが山のようにありました。30歳過ぎれば、職なんてほとんどない時代で・・ましてや結婚すれば、やめていくのが当たり前の時代でありその中で自分のキャリア形成などできる環境ではなかっのです。
 九州では『関門海峡を渡れ』と言う言葉がよく使われます。これは、九州を出ろという意味です。関門海峡を渡った人間とそうでない人間がかなり違うという意味合いです。実際、大阪や東京で仕事をするようになって、遠目で九州を見るとなんてせまい国なんだろうかとつくづく感じます。
 自分の人生を掴むのは、今の時代簡単だと思います。私たちの20代のころは、親が田舎から出してくれなかった時代です。その時代に、わが両親は、関門海峡の話をしたのだから、いかにアカデミックな人たちだったかわかります。
 向上心は昔からあったわけではなく、ただ色々な人の影響や本などを読み始めてみると、やっぱり出たがりの性分なのか(笑)とっとと出てしまいました(^^;そういった意味では、私はラッキーでもあり、周囲の理解があったように思えます。
 しかしながら、自分の意志を貫くというのも大変重要な要素で、自分がどうなのかを主張できなければ到底九州のド田舎からは抜け出られなかったでしょう。田舎の環境はまったく昔と変わらず、一度も田舎からです結婚して今日にいたる友達がいるのですが、やはり会えば必ずうらやましいといいます。ですが、人生選択するのは結局自分なのですから、それが早かろうと遅かろうと構わないと思います。
 こうやって、自分の足でたってゆけるにいたるまでは、色々なことがありました。でも自分の努力した面もあります。東京にいてできること沢山ありすぎです。都会そだちの人たちは、そのありがたさに気がついていない。
 地方の女性たちのキャリア形成なんて私たちがおもっている以上に困難です。ですが、powerがあるのも地方でしょう。都会での生活は、なんでもありですが、自分をみうしなってしまうとまっさかさまです。最近特に感じますが。。