理解に苦しむ

経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版
 作家の気持ちはわかった。何を訴えているのかもよくわかる。だが、どうなのだろう。自ら動物に『死』を与えることにより『生』とは何かを訴えるのは、人間のエゴのようにしか私は思えない。もちろん、人間の業には逆らえない部分も歴史には沢山あり、動物であろうが人間であろうが、生まれた命を間引きしてしまうような悲しい時代はあったのは事実だ。
 だが現代社会において、もしそのようなことが今もあるとするならば、その事実を世の中に知らしめる意味があるとは到底思えない。作家という立場での影響の大きさ、新聞などの媒体による影響の大きさ、そういったことも十分配慮の上で書いていただきたかったなあと、私は非常に残念に思う。
 日経新聞には抗議が殺到したというが、新聞社側が言う”筆者の自主性”とはなんであろうかとこちらが問いたい気分だ。