すばらしかった大徳川展

米寿・還暦などの似顔絵制作【長寿祝い屋】 とにかく展示数がすごい。姫たちの婚礼調度品、利休切腹直前に自らが竹をそいで作ったといわれている茶匙。正宗の日本刀。鎧兜からみる具足の変化。姫たちの打ち掛け。光圀の印籠や肖像画(以外にいい男)(笑)。朝廷から送られた様々な文。いや〜久々にお腹いっぱいになりました。
 これはかなりお値打ちな展覧会。特に和宮が嫁いだときの調度品の数々がすばらしい。ここまで残っていることもそうだが、櫛一本みても、歴史の教科書の中ではなく、ああそこにいたんだという思いを馳せることができる品々でした。
 おもいたったように行きましたが、まあ相変わらずの上野公園の人のおおさ。特にこの展覧会に向かう方々は、ほぼ年配の方々が多かったように思います。また、外国人の観光客、小中学生の子供連れ、様々な方がいて、いつもの展覧会とはちょっと違う雰囲気。展示物の前には人だかりでかいくぐるに一苦労。年代別でなかったので、2会場目からはいったのもよかったです。この時代の日本史には深く知識があるわけではありませんが、ドキュメンタリー的な番組やクイズ番組などでみるのとは一味違い、目の前にある『物』を見ることでまた違った視点ができたように思えました。
 私は、利休の茶匙をみてちょっとしんみりでした。また茶入れの小壷も三点あり、大名物だそうな。信長からはじまり様々な人の手に渡りながらも、傷ひとつなく、最後は家康のもとにもどってきた経緯などを、音声ガイドで聞いていると、良いものを後世に伝えるということはとてつもなく大切なことなのだと感じ入りました。
 正宗の刀は、私は大好きです。ずっとみつめていたいくらい何か惹かれるものがあります。どうしてなんでしょうね。そこだけ時間が止まったような気持ちになってしまいます。和宮の打ち掛け。どんな気持ちで公家から嫁いでいったのか、袖を通したと思われる打掛の刺繍が様々なことを想像させました。