雇用問題

 ここのところ、自動車業界の製造ライン現場での派遣社員の解雇が続いております。同じ派遣でも私たちの派遣とは一線を引いて考えねばならないことは確かです。そもそも製造、生産ラインには日本国中あるいは外国から沢山の人たちが期間労働してやってきます。様々な生活問題をかかえながらも、働いている人たちにとってそもそも生産ラインで派遣で働くという意味をどのくらい理解できているのかは疑問です。この不景気の時代、派遣形態が違う私たちでさえ、一気にきられる可能性は高いのです。そもそもそういうことが前提として働いていることに疑問はもっていないのでしょうか。
 もちろん、派遣先の解雇のやり方にも事実上問題があるとおもいます。人数が半端ではない分、そう簡単にいつまでに寮もでていけというのはあまりにも無情だ。彼らの給料の単価からすれば、とても軽くはいわかりましたといえる人はほとんどいないのではないでしょうか。
 かといって、彼らが主張する雇用問題については、収益が上がらねば生産ラインのストップは当然であり、ストップしているラインに人を立たせるのはありえないことである。だから解雇なのか・・という直接的にはかんがえてはいけないかとおもうが、見通しが利かないと判断すれば、契約解雇にいたって当然である。企業とはそういうものである。いつまでも、解雇問題に執着している暇があれば、もっといろいろな方向に目を向けて新しい一歩を考えて動いてもらいたいと思う。
 中小企業の製造ラインでは、あえて有能な派遣社員は正社員にするケースもあるときく。会社にとっては、正社員一人当たりの雇用に対する金額は大きな負担になるというにもかかわらずです。しかしそうせねば、反対に会社の経営危機にむすびつくからだと。