葉隠武士道

 武士道にも様々ですが、佐賀出身の私には、山本常朝の葉隠武士道がやはり基本。なんだかんだいっても、子供のころから近所のおじさんおばさん、うちの祖父母、両親、親戚からいわれてきた言葉を思い起こしてみると、なにかしら根本的にはココだなやはり・・というツボに落ちるようだ。
 葉隠は、腹切り武士道だ・・などという人もいらっしゃいますが、山本常朝が生きそだった時代背景を知ると、この聞書第一の冒頭言葉

 武士道といふは、死ぬ事と見附けたり。
 二つ二つの場にて、早く死ぬ方に片附くばかりなり。別に仔細なし。胸すわって進むなり。・・・・

の意味がよくわかるというものだ。この精神は、佐賀県人の心のあちこちに実は存在するように思えて仕方が無い。
ひさしぶりに、葉隠をよみ、また最近では細かい解説本もでているのでよみふけってみると、何もすばらしい方々のビジネス書を読まずともいい部分が沢山でてくる。なあんだっという感じに心はすっきり。原点に帰れとはこういうことだな。

ちなみに、武士道とは、最終的には死ぬ事と見極めがついたということだ。よって、いきるか死ぬかどちらかを選択する場合には、迷わず死ぬほうを決めるだけのことである。ようするに、何事にも死ぬ覚悟でやれば問題ではないということ。最初からその覚悟があれば、いざとなったときには、迷わず死ねるということだ。
 この腹のおとしどころがやはりごうじょっぱり(笑)の佐賀県人にはきっと受け継がれていると私はおもう。。だからか、どんな選択をするときにも迷いが恐ろしくないのは・・・。腹の据わりようが違うのはこのせいかと妙に納得してしまった。

いや〜久々に読んでよかった。自分がやっていることの正否を疑うときにはこれだな(笑)おかげでモヤモヤがなくなった。やはり先人の言った言葉は大切だと感じる。