”女”という性を考える

 いくら性格が男に近いとはいえ(笑)女性性であることを感じる瞬間も多くあります。女という性は産む性であるということだけははっきりしています。
ただ、出生率の低さを晩婚化と比較するのはいただけない。まず意味がないと思います。どこぞやのおえらさん方は、結婚すれば子供が増える?といわんばかりの論説。辟易です。いまの時代、どのくらいの女性が不妊で治療されているか、どのくらいの男性に精子が少ないかという認識が欠けすぎです。それに社会背景が昔とは違うことも否めないでしょう。女性だって働きたい、自分のお金で生きたい、それのどこが悪いのか。そもそも女性が産む性であることばかでもわかる。社会にどんどん進出し能力が高くなっている女性たちに、絶対さけられない産む性がプラスされているわけだから、出生率をほんとうにあげたいのであれば現実はもっと直視すべきです。私が最初の子供を出産してすでに20年たちました。なにがいったいかわっているのでしょうか。女性に対する社会的背景はちっともかわっていませんよ。
 それに、子供ができない女性たちのことはどう考えられているのでしょうか。メンタルな面でだれがどう支えてくれてるのでしょうか。いろいろな環境の人たちがいる中で、産ませ、育て人口増加に貢献することがそこまで大事なことなのでしょうか。ならば、もっとコアな部分をクリアさせないかぎり、人口はふえません。人は生まれたら歳をとっていくだけです。あたりまえの原理をもっと追求したら、高齢化社会問題=子供を増やせという構図はありえません。