http://www.ntj.jac.go.jp/cgi-bin/pre/s_top.cgi?type=3(千駄ヶ谷)
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/1140.html
 →の写真。席からパチリ。和服姿のおば様方が多いですね。わたしの席は正面席、前から3列目3番。かなりいい席。18:30からの開演で、千駄ヶ谷まで。いやはや、やはりいいですねえ。このなんという荘厳な雰囲気と独特な空間。これぞ日本伝統芸能の神髄というと大げさか?
 6月定期公演です。定期公演演目をみにいくのは初めてです。それも国立能楽堂も初めてでした。千駄ヶ谷の駅まえのいちょう並木横を歩きつつ、新緑に目をはせ、涼しげな風に吹かれながら歩くこと5分程度?なんだか癖になりそうです(笑)
 今日は、学生さんの集団と、外国人の人が多かった。それと、平日18:30。仕事帰りのサラリーマン。主婦。老夫婦。若いカップル。さまざまな人たちがいました。でも驚いたのは、サラリーマンの人たちが多かったこと。以外だった。いつもは、土日に観劇するせいもあったため、だいたい客層はお決まりパターン。歌舞伎も文楽もやはり客層は違うものの、土日は決まった雰囲気の方々がおおい。反対にサラリーマン風な人はあまりいない。仕事帰りに「お能狂言」をみにくるって素敵♪だなーと(^^;おもったり。残念なのは、OLさんらしき人が少ないこと。ん〜哀しいかな。
 演目については、後ほど。ちょっとご飯たべまーす。
・・・・・・(続き)
狂言(和泉流)水掛聟(みずかけむこ)聟=婿のことですね。
 狂言ですので、やはり楽しいですね。くすっと笑えるようなちょっとエスプリも入って好きです。田んぼの水引きの権利をめぐって娘婿と舅の泥かけあい。狂言は短時間の演目ながら、ぐっと凝縮された内容が好きです。
能(宝生流) 車僧(くるまぞう) 白頭(はくとう)
 白頭・・がつくので、重厚な内容だということがわかります。シテが急病で変更になりましたが、今の私には、変更になっていもその人その人の良さや好さがわからないので大丈夫です(笑)
 能は、独特な言葉の言い回しになれないととても理解不可能。でも、お能は、内容の意味を知ることも重要だが、見る人一人一人の感性でみてほしい・・と聞いたことがあります。地謡(じうたい)と太鼓、笛の音を聞きながら、やはり圧倒されます。
 椅子車にのって諸国を旅する僧に、天狗たちが行をいどみますが、車僧とよばれる僧に圧倒され、最後は天狗の大物もお手上げで山に帰る・・という内容。(簡単ですが) 
 能楽堂には幕がもちろんないので、どこから始まりどこで終わるか。始まりも終わりも太鼓、笛で始まりそれで終わります。そして最後は、すべての人たちが舞台上からいなくなって、初めて終了という形になります。なれないとその間がとてつもなく長く感じます(^^
 いつもおもうのですが、やはりこういう場にくると、生粋の日本人としてのDNAがうずきますね。なにがどうかといわれたらわからないのですが、自分の中の琴線に触れるのがわかります。たまにこういう場に身をおくと、淡々と流れていく時間を自分で止めることができる気がします。必要ですねこういう時間は。来月の定期公演も本日e+で取りました。しばらくははまりそうです。
国立能楽堂では、最近、前の座席の背に液晶画面が取り付けられ、字幕解説が入ります。日本語/英語切り替えあり。もちろん、なれた人はみなくてもよく、スイッチで切り替えられます。せりふはもちろん、地謡の詞、太鼓・笛などの解説、言葉の解説などを字幕で読めなかなかよかったとおもいます。