展覧会情報平山郁夫 祈りの旅路

 朝一番に行かないと、連休などの場合、とてもとても人が多くて大変なことになる・・ということで、開館10時前30分には美術館前に。心地よい風とともに、皇居のお堀も水面が揺れていい情景でした。
 仏教・シルクロード・平和。平山画伯のこのキーワード。ここに重点を置いて見てみました。ひたすら世界文化遺産の保存に注力されている画伯。玄奘三のインドへの旅を追体験され、画伯からみたシルクロードを通して、とても幻想的な創造をいだきました。
 仏教に関しては、伝説や逸話に基づき、画伯が創作したとのこと。描かれているお釈迦様の一本一本の線がとても美しくてうっとり(^^
 また、広島原爆の被爆者である画伯が、どれほど平和を望み、懸命な思いで創作されているかを知ることができました。特に『広島正変図』は、真っ赤な炎の背景に原爆ドームが燃え盛り、天には神か。圧倒されました。この絵は、とても悲しい絵だなあとおもった反面、優しい筆遣いにより平和を望む氏の心が反映されているように思え、激しい絵でしたが、優しくなれる絵でもあるなあと。
 次は広島に巡回するそうです。

 あと、熊の古道の本当に息吹を感じそうな緑の木々の絵そして広島の厳島神社の絵も圧巻。青一色で荘厳で波打つ音がきこえそうな感じ。ともにかなりおおきなサイズの絵でした。

来年3/29からは、生誕100年、東山魁夷展が企画されております。こちらも是非いきます(^^v

美術館はいいですね。空間もそうだが、すばらしいものを見る時間を作ると、心が豊かになる気がします。ひと時の気まぐれかもしれませんが、瞬間的に異次元にいったようで、ほっとした気分です。