丸の内丸善

今日は、あしを伸ばして東京駅丸の内口前、オアゾ内丸の内丸善へ。仕事の本を久々に購入。

アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)

アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)

 一遍通りプロジェクトマネジメントの本ではないですね、この本。かなり文章がぎっしり詰まっています。おおむねPJの流れが理解でき、PMやPMO経験あるいはPLクラスの人であれば、PJのマネジメントの方法論以外のノンバーバルな部分をしっかりと教えてくれる本という位置づけで読まれるとかなり理解が深まると思います。
 実際にマネージャークラスの仕事をされている方でお気づきの方がいらっしゃるかと思いますが(意外と気がついていない)、このノンバーバルはとても重要。非言語・・言葉以外でのコミュニケーション手法のこと。例を挙げると、リーダーやマネージャーには時として"話かけるな"モードが出ていることを察知することがありませんか?これは、実は知らず知らずのうちに、態度や空気で相手へのメッセージを伝えているからです。また、会議中、話はしないがいかにも"私はキミの意見には反対だよ"というジェスチャーや視線を投げる人っててますよね?あれです。
 この点について、scott氏はしっかりと書かれていますよ。ちょっと私的には感動ものでした。
 著者のScott Berkunは、以前MS社で仕事をされていた方で、そこで習得したことをわかりやすく丁寧に記述してくれています。MS社の宣伝でももちろんなく、MSで習得したマネジメント方法を自分なりに実践し、その中で自身で積み上げていった経験値をプラスしてレクチャーしてくれています。中でも私が大好きなコンサルタントのトム・ピーターズがでてきたのにはちょっとびっくりしました(笑)。この本では、PJマネジメントではなく、コミュニケーション術とは?を問う本であるということがよくわかります。結局、PJの成功はチーム構成とコミュニケーションが十分深くなければ無理なんですよね。『人』がいればいいのではなく、その人がどういう意識でここにいるか・・が問題だといつも思います。チームで淡々と仕事をするだけでいいとかいってる人は、そのうちメンバからはずされます(笑)。
 いろいろな意味でこの本は、これからリーダークラスになるかもしれない層の人にもお勧めです。