見学

 同じグループの中で唯一外資の会社のシステムを参考にさせてもらいたいとおもい、部長ともども数名で訪れたのだが。管理部長が素晴らしい素晴らしいといってるのがなんとも恥かしかった。なぜなら、システムをどう見るかは人によって違うものだと実感したからだ。どんなシステムであろうとも、どの情報を何のためにどのように活用するのか、またなんどきに欲しいのか、優先度はどのくらいなのか・・経営分析にどのくらい比重をおいているのかという最低限度のラインの意思確定ができないとどんなものでも無駄だということだ。今日の訪問した会社は、その点外資なのでかなりドライ。だが、押さえてる部分が明確であることと、権限委譲がきちんとされている。この点が私は素晴らしいと感じ、この上にのるシステムならしっかりしないほうがおかしいと感じるわけだ。だが、管理部長は外観ですごいという。だったらこのシステムをうちにも入れたほうがいろいろ考えるよりは早いという。安直だ。そのおかげで無駄な使い方をし、お金をドブに捨てているということを今の段階でもまったく気がついていない。追い討ちかけるように、社長の一言『ソフトのライセンスを購入すると高くつく。だったら、格安のアキバで100本購入したほうが100万うく』
『・・・・・』
この話、実はなかなか進まないのは、社長がいつまでたっても、個人商店の親父気分でものごとを考えているからだ。私たちは常に、企業としてはどうかという評価で物事をかんがえている。100本のソフトを購入したとしても、インストールする時間と人、100本を数年管理していく時間と工数を考えれば、100万がどれだけ安いか計算すればわかりそうなものだ。

これで東証一部を狙っているとは・・・みんなが鼻で笑うのも無理はないぞ。