盲導犬

 よく最寄り駅(メトロ)から盲導犬と一緒に乗られる男性の方がいらっしゃいます。通勤ラッシュ時に、並んでいるだけでも結構混んでいる状態。そんな中でその男性と盲導犬は、一番最後に乗れるようにと壁側にいつもくっついていらっしゃいます。そのときの盲導犬の座り方がとても印象的。普通に座る以上に体をすぼめて、通りすぎる人に迷惑がかからないような座り方。なんか考えますね。
 先日テレビで、盲導犬が歳をとり、現役では目の不自由な方のお役に立てなくなる時期がきた時のこと、そしてそういった引退する盲導犬を引き取ってホーム(なんと呼ぶのか覚えていませんが)で沢山の引退盲導犬を預かる方々のドキュメントがありました。
 生まれたときから盲導犬として教育され、数十年目の不自由な方々と暮らし、歳をとり引退する。せめて、引退後は、のびのびと暮らせる環境をつくってあげたいということで始められた施設らしいです。ですが、広大な広場を駆け回ったり、じゃれたりしているその姿をみて本当にご苦労さまという気持ちで施設の方々は、引退盲導犬と過ごしているのだそうです。
 いつも会う盲導犬もきっとまだまだ頑張ってくれるんだろうなあ、でもいつかはこうやってのびのびと人間を気にせず、走り回れる日がくるといいなあと毎回思いながら見守ってます。
 そうやって人間の役にまわる犬もいれば、人間の欲のために広島のドッグパークでのひどい扱いをされる犬もいることを考えたら、いつから人間ってこんな風になったんだろうかと考えさせられました。