ホスピス

 さて、昨日書いたとおり本日はお休みをいただき、いい天気のなか小金井市の桜町病院のホスピスを訪問しました。
閑静なたたずまいといいましょうか、私の年齢のせいかもしれませんがとても穏やかでゆったりとした建物のようにみえました。四季折々の花が見れるようにされているのでしょうか、たくさんの緑の中に囲まれているようなそんな感じの雰囲気を感じ取りました。ここの2階の研修室でのお話になります。
 会場に入ると、看護学生さんたちが大勢いました。30名はいたのでしょうか。残り20名程度が医療従事者と一般者。若い看護学生さんたちはみな真剣にビデオを見て、看護士さんや山崎先生の話をきいておりました。時折先生からの質問にも戸惑いながらもそれぞれの若い思いで答えていました。まだまだ医療業界も人手不足。これからもっと看護士さん介護士さんという職業人がふえていくことを願いますね。山崎先生からお盆の話がでたとき・・お盆はなぜあるのかという問いに自分の答えがだせない学生さんがいたようですが・・。お盆の意味、日本の風習に答えることができないのはちょっと残念。時代が違うからでしょうかね。親がそういう話しをしていない家族であれば仕方がありませんよやはり。

 セミナーは、こちらのホスピスを案内するビデオを見たあと、緩和ケア専門の看護士さんからのお話と山崎医師によるお話がありました。さて看護士さんからの話をまとめると・・

1.ホスピスに入るための第一歩は電話の相談から。年間約2000件程度の電話相談がある。
2.ホスピスが依頼をもうけており初診は45分程度じっくりと患者さんやご家族と現状や病状についてのはなしあいをするとのこと。予約制なのだが、すでに2-3ヶ月待ちとのこと。
 3.入院予約は順番性ではい。予約された患者さんの病状に応じて入院をチームを組んで検討する
 4.ホスピスは高いというイメージをもたれることが多いが、一般病院と変わらない医療費であり、健康保険でまかなえるので、申請するば高額医療でほとんどもどってくる。高いのは、差額のベッド代のみ。都内ては一日2万円が普通。ここでは少し休めで平均1.5万/日。差額ベッド代は健康保険がきかないため、高いと感じるのは多分この部分かと。
 5.緩和ケアは専門の人たちによるチームでの連携
 6.ボランティアさんは陰の主役。大変貴重な存在であり、患者、医療従事者にとっても、大変やすらぐ存在の方々である。ボランティアさんなしでは、ホスピスはなりたたない。

 いろいろな話をきいていて、死をうけとめ、次の世界へ旅たたせるお手伝いをしてくれる人がいて家族がいるこういう場所があるということの意義はかなり大きいと感じました。13年前、もっと私たち家族にそういう選択肢をもつことができ、母に最後までしっかりと生きて次の世界にいってもらいたかったとつくづく思いました。その時代の最新医療をして誰しもが治療を受け、そして残念なことになくなることがあるのは仕方ないと思うが、先日のNHK立花隆氏の話のように、死ぬ瞬間までが生であることへの人間のこだわりがもっとあってもいいのではないかと感じました。
 まだ健康で若いうちにしっかりと生きることの意味をきちんと考え、その時がきたときに迷うことがないように日々過ごさなければいけないという気持ちにさせられました。

日々の暮らしの中では、仕事におわれ、生活におわれなにかとがちがちな頭になりますが^^; 今日はなんだかとっても優しい気持ちになりました。さあ、明日からまた新たな気持ちでがんばります。