尊敬する人の一人です

国連難民高等弁務官だった緒方氏の活動記録的な書ですが、難民を救うということの本当の意味がわかる本だと思います。漠然とテレビでしか認識していない自分がとても恥ずかしくなりました。ご高齢にしてこのパワー。以前テレビのドキュメンタリで拝見したときは、各国の代表完了とのやりとりを英語(もちろんだが)で話されていた場面を見て、グローバル的な仕事をすることはこういうことなのだとあらためて認識させられました。氏も言われてますが、やはり言語能力というのは必須だと。各々の国の文化を知るためには、その国の言葉を理解することが一番大事だと。その国の言葉の中には必ず文化を知らなければまったくわからない言葉があると。それを理解するためには、言語能力を高めておかねばならないとあります。帯にもありますが・・

『人の生命を助ける』というのが、私の判断の基準でした。生きてさえいれば、彼ら(難民)には次のチャンスが生まれるのです。
他国の政治状況が自国に関わるという認識を持てと。考えさせられる一冊です。考え、行動し、実行できることが氏が言う難民救済の仕事をする上の絶対条件に近いものだそうです。そういう人材でなければ、他国の難民を助けることは難しいと。20代でこのような方に出会えたら、また人生違っていたかもしれないとおもってしまいました。