グレゴリー・E・ペンス

久々に読み返している『医療倫理1』。ざっと350ページはある。脳死、クローン、中絶、障害児、代理出産などなど、この本は、その背景、事例、倫理、最新情報をどの章でも明確にかかれていること。医療関係者だけでなくとも十分に理解できるような流れでかかれていることが良いです。
みすず書房からの倫理、哲学本は、大好きで時折買います。

難しい医療倫理ですが、答えは決して一つではないこと、そして自分が死に直面したとき、どう考え、どう死を迎えたいか、を健康な今考えておくことはいいことかと思っています。

母は、最後まで自分が死ぬなんて思ってもいなかったでしょう。あのときは、あれが家族として最善だったとおもいますが、いまおもうと本当によかったのか。時折考えてしまうこともあります。
せめて元気なうちに、そういう話を目をそらさずにはなしておくことの大切さをこの本をよみながら感じました。