格差社会において

 日雇い派遣労働禁止の方向に向けて国が動いているが、そもそも日雇いという雇用形態そのものが昨日今日で始まったことではないとおもっているのだが、そんなに性急にきめることなのかとおもったりもする。確かに不正は多く存在すると思われます。それは、国が十数年前に決めた、派遣労働の解禁をした時点での争論はなんだったのかとおもう。
 無差別殺人事件の犯人が口にする仕事の問題、人とのかかわり方の問題。その中で、非正規雇用社員の問題に焦点をおきすぎているのではないかとおもって仕方がない。私も日雇いではないが、正規雇用社員ではない。短期契約あるいは契約社員などという雇用形態には、企業にも私たちにもメリットはたくさんあるが、デメリットは企業側より派遣社員の方に多く存在するとおもう。確かに今の景気あるいは雇用状況を考えれば、もっと若い人たちに未来があるようにしていくのは国としての政策にあてていいかとおもうが、どう考えても日雇い労働者に対する考え方もちょっと偏っているようにみえるのは私だけか? 国がどう対処し決定していくかはわからないが、日雇い禁止をして損をするのはどちらなのか・・をもっと論議してほしいものだ。これって現実日々の生活につながっていくことなのですから。