写楽 

上野、国立博物館での写楽をみにいきました。いや〜よかった。写楽の10ヶ月間の活動の中で描かれた浮世絵。写楽だけではなく、写楽をとりまく絵師たちの作品と比較できる展示がよかったです。第1期から4期までの写楽の絵と版元との関係性からみる絵の変化。短い期間での絵が、瞬く間に商業化されてしまった。そういうものが見えてくる展示会でした。写楽の太くダイナミックな線と構図。好きなのはその後でてきた歌川豊国の絵。比較すると好みがでてきますね。
 海外の美術館に保存されているものが多くあり、今回の展示は287点とかなりの数。前期後期と数十点の入れ替えはあるものの、とにかくお腹いっぱいになるほどの展示でした。鑑賞にかかった時間は2時間。西洋画と違い、離れてみることができない絵でしたので鑑賞するのにも時間がかかりました。特に第1期とされる絵は、紙も上質で斜めしたからみると、きらきらと輝いています。このあたりをじっくりみていると時間がかかるんですよね^^v。ぜひ図録のようなものよりも、現物を間近にみることをおすすめします♪
 国立博物館の展示室の広さでも、人が混雑することなく(とはいえ多かったですよ)、先日の岡本太郎展よりはかなり盛況だと思います。
 歌舞伎の知識が少しあったほうがもっと楽しめるのではないでしょうか^^。絵を描く視点からだけでなく、歌舞伎の時代背景なんかも理解していたほうが大いに鑑賞する時間が楽しめそうです。